そこには若者を育てる事が重要である。
私は、ある機関で、アルゼンチンでeラーニングの構築を行った。
それは資金も無く、人材も居ない状態であった。
そこで無償で使えるeラーニングシステムを探し出した。
それは全世界で使われているシステムで、
非営利なら使えるシステムである。
日本でも多くの大学が使っている。
これなら資金を掛けなくてシステムが構築できると思った。
この派遣は前任と、その前の前任者と合わせて4年間赴任していたが
内部はシステム構築など出来ない体制であった。
前者たちはシステムエンジニアとして赴任していたが
内部は、PC管理は個人が操作する状態であり、
自分なりのデーター管理体制しか出来ていない、
私は長い間システム構築を手がけて来たので、
これでは構築できないと判断して、その旨を伝えた。
だがアルゼンチンに来て何もしないで
帰るのも問題と感じてしまった自分がいたのである。
それはボランティアとは言え、日本の人たちが払った
税金で来たのであるから(日当2、350円)
悲しいかな自分の性格は来た以上、やるだけの事はやりたい。
この仕事は、はっきり言って尻拭いであり、
アルゼンチン事務所が、どうにもならなくて要請したようだ。
内部体制から整え、eラーニング構築まで10カ月で行う。
資金もなく、人材も居ない状態で、どの様にすれば良いのか
当初は迷った。
だが迷っていても解決しないので、遣る事にした。
初めはMicrosoft関係で構築を考えたが、内部の人材では
構築後の操作や管理が出来ない。
アプリのソフトを買うにも資金が無い。
こんな事を繰り返しながら、私は派遣先と部屋での葛藤が
始まった。
アルゼンチンは日本との時差が13時間ある。
だから部屋に帰っても寝る暇が無い状態である。
最初の頃は時差ボケで問題は無かったが、時が過ぎると
疲れが出てくる。
60歳を超えた自分には辛い部分はあった。
(123)