3年目の被災地に思う

あの大災害から3年目に入った。

多くの犠牲者を出した災害は、復興へと進みつつあるが

今だかって復興は進む状況には無いとも言われる。

私も3年間ボランティアとして、毎月行ったが私が感じた事は

被災地の人たちもボランティア活動で支援する人たちも

慣れ過ぎて何かを忘れているように思えてならない。

確かに3年目と言う節目は、仕事でも結婚でも、慣れというものが

出て来てしまう時期である。

これが今の被災地の人にも、ボランティア活動の人たちにも

出て来てるように思える。

特に被災地の方は行政の遅れによって、復興まで考えられない人達が多く居る。

この事は政治に問題があるし、今の政治家では出来ないであろう。

特に国会議員などは被災の事を忘れたかのように動いている。

これに伴い官僚も同様であるがために、それで行政的問題が

足かせとなって復興が進まない事が大きい。

この遅れが、被災者の方の復興への意欲を欠落させる原因でもある。

私は幾度も同じ場所にボランティアとして行っているが、

今や被災した方の多くと親しくなるが、そこには見え隠れする状況は

被災者側に頼る気持ちがある。

これも問題であると私は思う。

3年目に成ると自立意識を高めなければならないが、それが欠落している部分が

見受けられるように成って来た。

全員がそうでは無いが、その様な傾向が強い。

これは被災地行政の責任でもあり、復興手段の遅れが

復興に対しての住民意識を欠落させている。

また、ボランティア側も震災当時と同じような行動を取る事にも責任があるが

3年目が終わったら、今後は復興で無く振興を考えた行動を被災者側も

ボランティア側も行う事を考えて行動すべきである。

復興自体、地域住民が立ち上がらなければ復興は出来ない。

これは誰が考えても分かる事であるが、一部の人たちは考えているが

まだ、まだ行政側も被災者側も、そこまで行きつけていないように

私は感じるのである。

これは人間心理である、慣れ合いがボランティア側にも

被災者側にも出て来ている。

また、別な面で問題も起きている。

それは被災者同士の問題である。

特に地方であるがゆえに、近所関係は都会から見ると親密である。

これが仮設住宅から出て行く側と、残る側の摩擦も生じている。

また、高齢化によって資金的な条件や、仕事の関係などで働く場所も

無い状況であるがために仮設から出られない人達も居る。

このような状況下で先を見越したボランティア活動が必要に思える。

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