人の心は川の流れのように変わる。
人は幾度か、その流れを止めようとするが
流れは止まらない。
川の流れは、ある時は大きな岩にぶつかり水しぶきを上げ
ある時は川面に、時を止めるように、ゆるやかに流れ、
人を落ち着ける。
だが流れも停止する事は無い、人の心のように変化を重ね
木々を倒し荒れ狂う激流となり、人を教えて行く。
人は、その流れに反抗しようとするが、流れは自分を主張して
次の流れを作り出す。
人は流れにまかされながら、自分を見つめる。
流れは人を教えながら、流れに乗せて行く。
人は自分の流れを変えようとするが、流れは、それを許さない。
流れは人を教え、鍛え、苦悩を与えて、大海に流れて行く。
流れは人の教師でありながら、人の反面教師でもある。
人は逆らいながら、自分を見つめなおす。
流れは何時しか止まる。
流れは労働者であり、哲学者であり、人の理解者であるが
また、反発者でもある。
(51)