田舎者の私2

田舎シリーズと言えば、「寅さん」の映画がある。 あれも、ほとんどが地方である。

 

あまり、田舎とは言えない地方都市もあったが、 東京人の寅さんが地方で触れ合う人との物語が、 日本人には受けたのではないかと思うのである。

 

私も一時期、目が小さいので「寅さん」に似ていると 言われた事がある。

 

私は、そう言われるのが嫌で嫌でしょうがなかった。

 

それは若かった事もあり、「寅さん」は、愛嬌は有るが、 いい男ではないと思っていたから、そんなのと一緒に されるのが侮辱に感じていたのである。

 

だが、最近は自分から「寅さん」に似ていると、書いたり、 言ったりしているのである。

 

それは歳をとる事によって、あの人間的魅力が、 たまらなく好きだからなのである。

 

また、あのフウテンで気楽さも魅力であるし、あのように 出来たら人間として、どんなに楽だろうと思えるのである。

 

また、人間として「寅さん」は東京生まれであるが、 気取らない所に単純な所が、田舎臭さを感じてしまい 田舎の人達は、同類を感じて慣れ親しんでいるのであろう。

 

そこには、都会に住む人達の見栄や損得感情が無く、 人間の素直さが出ているから、良いのであろうと思える。

 

私が若い頃、帰郷したりした時は、都会に住んでいる事を 自分の優越感と感じて、友達や親類に話していた事を思い出し、 鼻持ちならない自分だった事を思い出す。

 

その考え方が、田舎者なのであると、今は思うが、 その頃は都会と田舎の格差が、大きかった為に 都会に出たと言う優越感が、生まれ出たのであろう。

 

東京と言え、地方からの人達の集まり、みたいな所で あるから寅さんの田舎臭さが、自分たちの 故郷での生活の中での人間との触れ合いを 思い出すので人気が有るのだろうと思う。

 

私もそんな魅力的な人間になって見たいと思っている。 人間の魅力は、どこで出て来るか判らないので、 日々努力したい。

 

 

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